秀光通信3

『小学時代は何をする?』
前回の通信に対して主に二つの反響が寄せられました。

「壊滅的結果の某塾って、あそこですよね」「その通り、あそこです」「やっぱりね。そうだと思いました。ここは問題多いな、と気付いている母親も多いんですけどね」「でも生徒数も多いですよ」「なんか居心地がいいみたいですね」「そりゃそうでしょう。あそこは塾じゃなくサロンですから」「全く。でもあそこの内実を先生はよくご存じですね」「当然です。何しろ教室長クラスとも昵懇ですし、秀光OBもあそこで教えてますからね」「怖いですね、知らぬはなんとかばかりなり、ですか」「いやいや、本当に怖いのは何も知らずに通っている子供たちの、数年後ですよね」

といったような会話が交わされたことが一つ。

しかし、本題はもう一つの反響のほうです。

「中学から秀光にお世話になるのはいいとしても、小学生の時は何をやらせればいいのでしょう」「昔は学校がきちんとしていたから学校だけでもよかったんですが、今は何もやらないと本当に取り残されてしまうんですよ」「非受験クラスのある塾にでも行かせたほうがいいのでしょうか」などの不安が寄せられたことです。確かに、現在の学校教育の極端なレベル低下は、我々自身が日々感じているところです。それだけに親御さん方の不安はとてもよく分かります。

入塾してきた小学生、中学生に我々が最初に教え込むのは、勉強に取り組む姿勢です。説明の時は顔を上げてきちんと黒板を見ること、ノートは行間をとってゆったり書くこと、宿題はやって当然、小テストはつねに満点を目指す、などなど、従来は学校がしつけてきたはずのことを我々が埋めていくのです。こう述べてくると、「だからこそ受験はしないまでもどこかの塾で」と思うかもしれませんね。これがとんでもない落とし穴です。多くの塾にとって生徒はお客さんですから、何かを強制するようなことはしません。先の某塾のように「子供の機嫌を損ねないように」と、講師は申し渡されるのが普通です。「勉強」とは「勉(つとめ)を強いる」ことなのです。「勉を強いる」ことのない場で、勉強に対する姿勢が育つはずもありません。むしろ、塾をサロン的空間と思い込む子供たちを増やすばかりでしょう。

では、非受験を選択した子供には何をやらせるべきか。思い切り遊ばせるもよし、ピアノがやりたければピアノ、サッカーが好きならサッカー、など情操教育に力を注いで下さい。。こうして培われた総合的人間力こそが後々、大きな力になるのです。

そしてもう一点、大事なことを申し上げます。かつての学校がどの子にも最低限与えたもの、読み・書き・そろばん、つまりは(本を読むことを含めての)「漢字」、及び「四則計算」の二つだけは必ずやらせて下さい。これについては公文を利用するのもいいと思います。下手な学習塾で間違った勉強の姿勢を作られるぐらいなら、公文で基礎的な力を養うほうが子供にとってもよほど役に立つと言えます。