秀光通信 6

2018.07.23 ブログ

『広告の読み方(番外編)~気づいた人だけ楽しめる~』

前々回、主要テーマではなかったのですが、話のついでに塾・予備校が公表する合格実績のいい加減さについて触れたことを覚えているでしょうか。

実はその後もあちこちで合格実績の信憑性について聞かれたのですが、思った以上に広告の実績を鵜呑みにしていることに驚かされました。過去、週刊誌等で、塾・予備校の合格者数を合計すると、学校側が発表するその数を遥かに上回る、と揶揄されたにも関わらず、です。

東大合格者数を買う予備校も実在します。国大付など有名進学校の受験生に聞いてみると、実態がよく分かるはずです。もっとも、この程度のことは業界関係者なら周知のことなのですが……。
とはいえ私自身、ここで記す内容の多くは内部(友人、知人、当塾OB生)からの情報によるものである以上、ネットという公的な場で敢えて実名を挙げて、特定の塾・予備校を非難するのもはばかられます。

しかし今回、私が内輪話を披露するまでもなく、合格実績のいい加減さを象徴するような、実に興味深い新聞広告を発見しました。皆さんもぜひ見ていただきたいと思います。

新聞は「朝日新聞3月14日付朝刊」です。(他紙でも同様かもしれませんが、私の確認したのは朝日です)。最終ページの番組欄の左下をご覧ください。駿台の広告中に、東大理三合格者の中にフェリス出身の女子生徒がいます。さて、そこから左に1ページ開いて、見開きの右ページ(38頁)左下の、代々木ゼミナールの東大合格者欄を見てください。ほぼ同じ位置に、先ほどの女子生徒が再び名前を出しています。

いかがですか。このようにして合格者数が水増しされていくのです。もちろん、女子生徒に罪はありません。彼女にしてみれば一校では心もとなく、二つ(あるいはそれ以上?)の予備校に通ったというに過ぎないでしょう。いわば、予備校のいいとこ取りをしただけのことで、なんら非難されることではありません。

むしろそういう現実にふたをしたまま、さも自分のところだけの実績であるかのように思わせる広告という手法に問題はあるのです。だからこそ、前々回でも述べたのですが、私たちは広告とはそういうものだという冷静な視点を持たなければならないのです。
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